Deborah Robson氏の糸紡ぎ講習会

〜Asaのアメリカ便り〜

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The Fleece and Fiber Source Book』著者、Deborah Robson氏が主催するExplore 4というスピニングリトリート(泊りがけの勉強会)に参加する為ワシントン州最北の島、San Juan Island のFriday Harborに行ってきました。自宅からフェリーに乗って約5時間の長旅でした。Explore 4は元々Deborahが4日で4種類の羊毛をじっくりと勉強する為に始めた年一回のリトリートです。あまりの人気で1年に2回に分けられ、3月と11月に行われるようになりました。3月は従来通り4種類の羊について学びます。11月はWild cardと題して、受講生はリトリートの当日になるまで何を学ぶか分からないサプライズリトリートです。今回はスペシャルゲストとして『The Spinner’s Book of Yarn Designs』著者、Sarah Anderson氏と二人で教えて下さると聞き、一年以上前に申し込みました。リトリートには米国国内あちこちから20人程が参加しました。

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リトリートはLakesdale Resortという素敵なログキャビンのリゾートで行われました。午前中は講演、実習、昼食、午後は自由時間、夕食、夕方は講演、自由時間とリラックスしたスケジュールです。

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1日目

課題はCheviotとBFLでした。毛の長さは似ていますが毛質は全く異なるフリースを教材に、Sarahから「ツイスト(ねじり)」の重要性を学びました。基本的なことですが何故ツイストは大事なのでしょうか?それはツイストが足りなければ糸は解れますし多すぎるとゴワゴワした糸になってしまいます。もちろんわざとその様に紡ぐ事もありますが、どのような繊維を使用してもバランスの良い糸は双糸にした時に繊維が縦に並びます。Sarahが強調してくれた事はバランスの良い糸が何であるか知ればどのような糸でも簡単に作れると言う事です。もちろん練習は欠かせませんが… 糸を双糸にする方法も幾つか学びました。

 

Deborahの講演はPill(ケバケバ)についてでした。何故ケバケバができるか、どのようにそれを避けるか、元々ケバケバの原因は?とにかくケバケバができたら摘まんで取らず、鋏で切り取ることを学びました。

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午後はLakesdale Resort敷地内でお散歩。湖が3つあって夏にはその周辺はキャンプ場になります。面白いキノコも沢山見つけました。写真には撮れませんでしたが白鳥、鷲、アオサギ等が見られました。その後、大部屋に戻って他の参加者の人たちとおしゃべりしながらミニスピナーで紡ぎました。

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夕方はDeborahがテキスタイル関係の本から心を打たれた箇所や羊が登場する子供向けの本を朗読してくれました。アメリカには、羊やテキスタイルに関する本が沢山あります。これも長い羊毛文化の歴史なのかもしれませんね。その後は眠くなるまでおしゃべりをしながらミニスピナーを回しました。日常の生活から離れ、自然に囲まれた素敵なリゾートで、時間を気にすることなく思う存分紡ぎに没頭する。技術を学び、新しい仲間と出会う。そんな幸せを感じながら眠りにつきました。

 

 

2日目

この日の教材はアメリカ原産のTarghee(ターギー)でした。普通のトップ、スーパーウォッシュされたトップ、毛先を赤く染め、毛元を青く染めたロックを教材に学びました。

Deborahからはスーパーウォッシュについて学びました。スーパーウォッシュの羊毛は洗っても縮まないので米国では靴下を編むのに大変人気があります。スーパーウォッシュの処理工程を詳しく学び、普通のトップとスーパーウォッシュのトップの違いを自分の手で実感する事が出来ました。

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Sarahからは一日目の応用として双糸について学びました。バランスの良い双糸の見極め方、わざとバランスを崩したものはどのようになるか実演してくれました。

DFE – Differential Friction Effectについて学んできました。これは、羊毛繊維は必ず毛先から毛元へ移動するという現象です。それを自分で確認する為にSarahが丁寧にロックの毛先を赤く、毛元を青く染めてくれました。それを半分は赤い先端を先に、半分は青い後端を先に紡ぎました。双糸にした状態では違いが分かりませんが洗って摩擦を加える事によって繊維が移動するかどうか分かるそうです。これは、使用してみないとわからないので、また後日実験の結果を報告したいと思います。

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毛元から紡ぐか、毛先から紡ぐのか?という問題は、一般的にはスケールの向きもあるので毛元からが紡ぎやすいと言われていますね。しかし、講師のDeborahも私も毛先からの方が紡ぎやすく、これは本当に好みが分かれるのだなと思いました。出来上がった糸も使ってみて、比べてみたいと思います。

Asa

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