2016-01-22
イギリス発祥の紡ぎイベントへ
〜Asaのシアトル便り〜
9日に私が所属するNwRSA (Northwest Regional Spinner’s Association) が主催する
第32回St. Distaff’s Dayに参加しました。
もとをたどるとイギリス発祥の古い行事ですが、
今では1月7日前後に各地で開かれる、仲間と紡ぎを楽しむイベントです。
私にとってはクリスマスにもらえなかった自分の欲しかった紡ぎ関係の道具や繊維を、
新年になって、紡ぎの友達と買いに行く機会なのです。
私の参加したイベントは、毎年高校の体育館で行われています。
約30の出展者の中にもちろんハンセンクラフツも参加していて、相変わらず人気のブースでした。
入口でもらったパンフレットによると、St. Distaff’s Dayの歴史はこうです。
その昔、イギリスでは「クリスマスの12日」が終わると日常の生活に戻りました。
(*クリスマスから公現際までの12日間を「クリスマスの12日」と言います)
女性達の’’仕事始め’’は公現際の翌日である1月7日で、ジョーク・ホリデェイとしてこの日をSt. Distaff’s Dayと呼び始めたのが始まりです。
もちろんSt. Distaffと言う聖人は存在しません。
糸紡ぎは女性の仕事の一つであり、その象徴としてディスタフが名前にとられたのです。
ところが、男性は公現際の後の月曜日(Plough Monday) まで仕事に戻りませんでした。
この不平等が元になり、本気に仕事に戻るというよりは女性と男性との遊び半分の戦いとなり、
その中から色々なSt. Distaff Day の伝統が生まれました。
例えば、女性が糸紡ぎに戻ると、男性は亜麻や羊毛に火を付けてからかい、
それに対して女性はバケツで男性に水をかけたとか。。。
イギリス移民とともに遠く海を渡ってきた伝統行事。
今日でも、たくさんの紡ぎを愛する女性で、会場は大賑わいでした。
Asa
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